地中熱とは
地中熱とは、地表からおおよそ地下200mの深さまでの地中にある熱の事をいいます。
このうち深さ10m以深の地中温度は季節に関わらずほぼ安定していて、夏は外気温より冷たく、冬は外気温より暖かい性質を持っています。
この安定した熱エネルギーを地中から取り出し、冷暖房や給湯、融雪などに利用することを「地中熱利用」と呼んでいます。
地中熱利用空調システムとは
自然エネルギーの「地中熱」を有効活用する事で、気候や外気温度等に左右される事なく、冷暖房をより少ない電力で利用出来る画期的な空調システムです。
また、地中熱利用空調システムで使用している地中熱ヒートポンプは、年間を通じて安定した熱供給が得られるとともに、光熱費の低減も図れます。
地中熱の導入が最も普及している欧米諸国に比べ、日本での普及はまだ少ないのが現状です。
ですが、日本でも節電・省エネによるCO2排出削減、電気代・燃料代の削減の為に地中熱を導入した建物も増えており、住宅、病院等の公共施設や、東京スカイスリーにも導入されています。